港区のキャリア教育_現状と課題                                                                    

港区のキャリア教育_現状と課題

現状

港区教育委員会は「教育目標」を実現するため、平成24年1月10日に港区教育委員会にて決定された「基本方針」に基づき、総合的に教育施策を推進しています。その中でキャリア教育は、基本方針2(魅力ある学校教育の推進)の中で、

(6)子どもたちが将来に夢や希望をもって生きることができるよう、職場体験等を通して望ましい勤労観・職業観を育み、主体的に自らの進路を判断し選択できるキャリア教育の充実を図ります。
引用元:港区公式ホームページ 港区教育委員会の基本方針
と謳われています。
具体的には、2005年より東京都青年会議所 港区委員会は港区内の中学校において「プロアクティブキャリアデザイン in 東京(PCD)」を企画し、キャリア教育を支援しています。また、2010年度からは、ノバルティスファーマ株式会社株式会社アイエスエフネットでも認定NPO法人キーパーソン21と連携して「夢発見プログラム」を実施し、港区地域の中学校へのキャリア教育支援を開始しました。 (キャリア教育支援の内容について詳細は推進例ページをご覧ください。)

課題

全国の公立中学校4,347校の生徒421,328名を対象に4月20日に実施された「平成22年度全国学力・学習状況調査」の抽出調査結果を集計した値(推計値を含む)の一部です。

(%)
質問事項 選択肢 その他 無回答
当てはまる どちらかといえば、当てはまる どちらかといえば、当てはまらない 当てはまらない
難しいことでも、失敗をおそれないで挑戦していますか? 14.4 49.7 31.0 4.8 0.0 0.1
自分には、よいところがあると思いますか? 20.2 42.9 26.3 10.4 0.1 0.1
将来の夢や目標を持っていますか? 44.3 27.4 18.3 9.9 0.0 0.1
今住んでいる地域の行事に参加していますか? 11.4 22.9 32.9 32.5 0.0 0.2
※「その他」とは、選択肢以外の回答や複数回答されたものである。

港区内の中学生による回答も上記の結果と大差がないという仮説を立てるとすると、「どうせ俺らなんかダメでしょう」、「今、自分は何をやりたいのかわからない」、何となく自信がなくて学習や日々の活動に意欲を持てず、漠然と将来に不安を抱く子ども達は少なからずいると考えられます。 核家族化、少子化、塾通い、ゲームの流行、地域社会の崩壊によって大人と接する機会が減少する中で、「大人に接するのが怖い」と大人とのコミュニケーションを避ける傾向すら見られます。
そこで、多感で吸収力の大きい中学生の時期に、社会の第一線で働く大人達とコミュニケーションを持ち、勇気と自信を持たせ、自立的に社会へ旅立つ人材の育成を目的として、 港区内公立中学校と港区内の企業、諸団体のみなさまと連携して、職場体験前の中学2年生に対して本プロジェクトを推進していきたいと思います。

港区のキャリア教育