『わくわくエンジン®︎』は、認定NPO法人キーパーソン21代表朝山あつこの、当時中学生だった長男との会話がすべての始まりです。
ある日突然「高校へは進学しない!」と言い出した息子に、かけた言葉とは?
わくわくエンジン発見!はじまりのストーリー
こんにちは!認定NPO法人キーパーソン21代表朝山あつこです。
わくわくエンジンは、人生の節目においてこそ威力を発揮するという、私の長男の場合をお話しますね。
はじめて、私が長男のわくわくエンジン®︎を発見できたのは、息子が高校生の時。
大学進学が当たり前の学校において、どんな学部を選ぶのかという話しになった時でした。
理系と文系のどちらに進むか、いわゆる「文理選択」の時期です。
息子は、理系文系、どちらでもよいと言っていたのですが、「文系から理系への転換は大変だけど、理系から文系への転換はしやすい」というだけの考えで、理系を選択しました。
しかし、いざ、大学受験となると、理系の中でも、具体的に受験する学部を決めなくてはなりません。
私は知る限りの理系の学部名を息子に投げていました。
私:「医学部は行きたいなら、お金はかかるけど、お母さん頑張る。」
息子:「人の身体を切ったりはったりしたくない」
私:「じゃあ、薬学部は?」
息子:「薬学も解剖あるのは同じでしょ。薬で人の身体が良くなることに関心ないなー」
私:「そうかあ。じゃあ、エンジニアとか工学系は?」
息子:「関心ないなー。女子も少なそうだし。人が便利になることに関心ないんだよー」
私:「ふ〜ん、じゃあ、建築は?」
息子:「建築って、自然を壊すことになる仕事でしょ。そういうことはやりたくないんだよなー」
私:「うむー」
息子:「僕は、人のためというより、自然や地球を守るような仕事がしたいな。虫とか生き物が守られるような」
私:「そうか。そういうことか。環境系とか生命科学とか?」
息子:「うん、わくわくするなー」
こんな親子のやりとりから、息子がずっと大好きだった「虫、生き物、川、海、山、植物、自然、地球、環境」に興味関心があること(名詞的わくわく)が改めて進路決定というフェーズにおいても浮かびあがりました。
そして次には、「自然や地球を守ること」という行動につながる動詞的わくわくが明確になることにより、次の行動へとつながっていったのでした。
こうして、なんとなく理系を選択した息子は、明確に農学や生命科学といった学部への進路選択をしたのでした。
その後、大学院進学をきっかけに、一人暮らしをするようになったことで、変化があったせいでしょうか。
就職に関して、私はノータッチでした。
けれどある時、就職先の話しが出た時に驚いたのは、学んできた学問と就職とわくわくエンジン®︎はまるで無関係かのように捉えられ、息子の中のわくわくエンジン®︎は、何事もなかったかのように封じられそうになっていたことでした。
「地球を救うこと」という息子のわくわくエンジン®︎は、就職という名のイベントに振り回されて、社会の波にさらわれそうになっていたのかもしれません。
「地球を救うことをやりたかったんだよね」
と投げかけたら、息子はハッと我に返ったように「そうだった」と、自分の中では実は本命のバイオテクノロジーで世界を変えていくベンチャー企業に行きたいことを話し出し、このベンチャー企業で仕事をする決心をすることができたのでした。
どんな時にも、自分の気持ちに素直になって、
自分のわくわくする方向へ、
自分のエンジンが動き出したい方向へ、進む。
誰に左右されることのない、人生を貫く自分だけの軸。
親子で発見したからこそ、立ち戻ることができるものだったのです。
(『ふつうの主婦が見つけたやる気のエンジンのかけ方』75~84ページ参照)
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