文部科学省COCプラス事業の一環で、2016年度より3年間ご一緒させていただいている「I LOVEいしかわ学生創出会議」。2回目の今年は6月25日に開催されました。

これは石川県内の学生が地域の活性化を実践する社会人と出会い、夢や志を共有し、人を通じて“いしかわの”魅力を理解するイベントです。今回は金沢大学の学生２０名や社会人が参加して、県内で活躍する大人たちと意見交換しました。能登から加賀までわくわく生きる地域サポーター５人が今の仕事をするに至ったきっかけ、仕事への想い、これからの夢を熱く語り、その後のグループセッションでは、朝山代表も「わくわくエンジン」をお伝えし、地域と未来を共に語り合いました！

学生の意見や感想です。
◆大人って、難しい顔をして仕事していて、つまらなそう、嫌だなって思ってました。でも、今日大人の皆さんと話して、大人になるのっておもしろいかもって思えました。
◆人生って自分でデザインしていいんだって気づいて、すごく楽になりました。これから面白くなりそう。
◆安心した。先日インターンシップの説明会イベントに参加したら、やりたいことは何か？インターンシップをするならやりたいことがないとダメだ、探してくるようにと言われて、私やりたいこともないし、と落ち込んでたけど、今日参加して、もっと自分発で自由に考えていいんだと思って安心した。

大人や社会の言う「こうあるべき」を窮屈に思って、自分をのびやかに活動させることができずに戸惑っている学生たちが、自分らしく解放されていくのが見えていく場となりました。

ありのままの自分を自然体に熱く語っていただいた石川が誇る5名の仕事人はこちらの皆様です。

◆大人になることへのワクワクを伝える学習塾　 タビト學舎　飯貝 誠氏さん（加賀市）
元バックパッカー。週２日の休日だけを楽しみに生きる働き方ではなく、週７日毎日やりがいを感じて楽しめる働き方を求め、東京で勤務していた大手IT企業を退職。その後、夫婦で１年半世界を旅しました。現在は、自身で立ち上げた塾で高校生に勉強を教え、高校生と社会をつなげ視野を広げてもらう取り組みもあわせて行っています。また大学生や大人も集うまちづくり塾など大人の学び場の活動も精力的に取り組んでいます。

◆白山の自然の中で暮らす良さを伝える旅館の女将　岩間山荘 北村祐子さん（白山市）
嫁いだ先が民宿を行っていたために、女将の道へ。「自然は人間が作り出せないもの。自然の恵みに囲まれて生かさせてもらっている」と表現する北村さん。多くの役職をもつ北村さんのエネルギーは「喜んでくれるお客様の笑顔と心のつながり」「好きとか嫌だとか考える暇もなくただ一生懸命走り続けてきたら、たくさんのものをみなさんからいただいていることに気づき、みなさんにお返ししていきたいと感じ、行動していた。気づいた時から行動を変えればいいのよ」と教えてくださいました。

◆公務員から町の鍛冶屋に転身。腕一本で世界制覇をもくろむ　ふくべ鍛治４代目　干場健太朗さん
鍛冶屋の長男に生まれ、創業100年以上の鍛冶屋の家業を守るため、町役場を退職。お客様の要望を鍛冶屋の技術で形にしています。「困った」を「良かった」に変える仕事、カキ用ハサミの業界トップシェアを獲得しました。300年の歴史をもつ伝統の加賀鳶のはしごのぼり存続の危機を、釘の再生で救ったのも、ふくべ鍛冶の干場さんの技術でした。

◆築80年の町家を改装し癒しのブック＆カフェを運営　こまつ町家文庫　金田奈津代さん（小松市）
「すべての経験が今も活かされている」人と関わり合う仕事が好きだと気づくきっかけになったのは、設計のお仕事を離れてコンビニでアルバイトをしたとき。お客様に「いらっしゃいませ」と声をかけること、触れ合うことが楽しかった。うまくいかないことがあっても失敗と感じることはない、だから反省しない。チャレンジを楽しんでいる姿はわくわくそのものです。

◆とにかく地域密着！地域の皆さんのよろず相談役　小松商工会議所　吉田賢司氏（小松市）
「どうせやるなら自分も相手も楽しい仕事を」という吉田さん。就職活動中や採用時点で熱い思いがなくても、熱い仕事を見つけることはできるんだというメッセージは、多くの学生に希望を与えました。「失敗を怖がらなくてもいい。失敗はチャレンジをした証。次に活かせばよいだけ。」学生にも地域振興の役割があることを初めて知った学生たち。ぜひ、吉田さんと共にチャレンジし、経験の価値を残していってほしいです。

大人と学生たちが、自分をのびやかに活かせてわくわくする場、もっと増やしていきます！

ご参考：いしかわ学生定着推進協議会
https://ja-jp.facebook.com/ishikawa.dream/