「何もできない」ではなく「今できること」を。それは一通のメールから始まった。〜豊中市立豊中第九中学校オンライン開催報告
2020.11.02
2020年10月16日、豊中市立豊中第九中学校において、「オンライン版おもしろい仕事人がやってくる!」が開催されました!
コロナ禍で学校行事が削られる中、熱い思いのある先生からの一通のメールが今回のオンライン開催へと結びつきました。
今回のプロジェクトの模様を本田律さんからのリポートでお送りします。
一通のメールから始まった
ある日こんなメールが届きました。
~本校ではこの新型コロナウイルスの影響で、職場体験学習ができない見込みとなり、生徒たちの卒業以降の進路をより広げるためのキャリア教育を探しております。そのさなかに貴団体のHPにたどり着き、ぜひお話を伺いたいと考え、メールをいたしました~
ご担当先生からのこのメールから、豊中市立豊中第九中学校「オンライン版おもしろい仕事人がやってくる!」のプロジェクトがはじまりました。
「何もできない」ではなく「今できること」を「どうやったらいいか」という熱意ある先生からのキーパーソン21へのお問い合わせが続いています。
地域への愛いっぱいのキーパーソン21のメンバーは、このオファーを受け、人生を棚卸しし、しっかり自分に向き合い、子どもたちに本気で伝えきりました!
オンライン版『おもしろい仕事人がやってくる!』
豊中市立第九中学校(画像引用:http://www.toyonaka-osa.ed.jp/)
2020年10月16日、僕の母校、大阪の豊中市立第九中学校で「オンライン版おもしろい仕事人がやってくる!」を実施しました。
香港から参加の熊谷直子さん(くまちゃん)、地元豊中から参加の菊田和子さん(かっちゃん)、そして埼玉から参加の本田律(りっちゃん)の3名で、中学2年生8クラス310名の生徒に午前と午後の2回に分けて講演をお届けしました。
当日直前の接続テストで、システムにログインできない、顔が映らない、画面共有できない…などなど、ネット接続に大きな不安を抱えながらの前途多難なスタートでした。
実際のプログラム実施中も、話者が画面共有できず代わりの人が投影するとか、話してる途中にネット接続が切れて他の人が話をつなぐとか、トラブルがいくつか発生しましたが、3人の臨機応変な連係プレーで無事乗り切ることができました(内心ヒヤヒヤでしたが…)。
3人の共通したメッセージとしては、
「必ずしも順調な人生やなくいろいろあったけど、今めっちゃ楽しんで仕事してて、楽しく人生を過ごしてるよー」
とか
「仕事とか自分がしてることとわくわくエンジンが実はつながってんねん」
ってことをお届けできたかなと思います(大阪出身の3人なので、関西弁でメッセージを表現してみました)。
登壇者の感想
今回の登壇者は3名。共通点は大阪出身。ただいまの住まいはバラバラ。三者三様の生きざまを語りきった感想をお伝えします!
~話者一人目りっちゃんからの感想~
生徒たちの反応は音声ミュートの状態で小さな画面越しにうっすら見えるだけでしたが、両手で大きく○を示してくれるとか、手を挙げてくれるとか、うなずいてくれるとか、結構協力的にリアクションしてくれていました。
講演後の質問タイムでようやく生徒たちの声や反応を聞くことができましたが、心配していた質問も活発に出て、各教室では結構盛り上がっていて、楽しんでいただけたようです。
担当の先生からも感謝のお言葉をいただきました。
自分たちがめっちゃ楽しかったし、せっかく時間かけて講演準備したから、1回で終わりにせず、もっといろんなところで話したいよなぁと、終わってホッとして強気なことを言っている担当の3人組でした。
~話者二人目かっちゃんの感想~
おもしろい仕事人でお話しすることになったものの、プレゼン資料の文字の大きさも知らない、予定時間に到底はいらない話、どうなるの⁈ と自分も周りもヒヤヒヤさせながら準備をし、なんとか終えることが出来ました!
生徒たちには三者三様の仕事や働き方を楽しんでもらえたんではないでしょうか。
もっと良くしたい、またやりたいと欲がでてしまい、密かにつぎに備えたい私でした。
~話者三人目くまちゃんの感想~
「参加します」と名乗りを上げてすぐ後悔しました。仕事でも〆切が重なっていたので忙しく、この二週間はまともに晩御飯の支度ができず、家族には迷惑をかけました。
でも実践すれば、接続不調のハプニングも含め楽しかったです。慌てふためきながらも「絶対イケル!」という気持ちしかなかったのは、今まで多くの経験をした賜物かと。
今回「自分を語る」ことでうん十年前のことに思いを巡らせ、私のわくわくとどう繋げるか、中学生にわかりやすい言葉選びと論理の展開に時間がかかりました。
また 仲間の人生にも触れて、皆自分の人生の主役としてたくさんの心情を通過したことがわかると、共に戦った「戦場の友」のような感じがします。
今回の豊九中との活動を機に関西での動きが活発になっていって欲しいです。
先生からの感想
今回多様な大人のみなさんのお話しをきけて、また、海外とオンラインでつながれるという可能性もすごくいい経験をさせてもらえて、感謝です。
また、等身大の大人の話は、 子どもたちの未来につながったのではないかと思う、自分の未来の延長線上の大人との出会いの機会に感謝しています。