【イベントレポート】祝!キーパーソン21の日復活!第一弾は、学習支援現場での生の声を聞くことができました
2020.11.19
【祝!キーパーソン21の日復活!!! イベントレポート】
突然ですが、皆さん「キーパーソン21の日」ってご存じですか?!
最近参画させていただいた事務局スタッフ藤見はこの存在を知らずにおりました!
会員歴の長い方はお分かりになる方もいらっしゃると思いますが、
改めて 、
「キーパーソン21の日」とは?!
毎月21日前後に、その時々に沿ったテーマで会員の皆様が集まり、会員同士の交流はもちろん、キーパーソン21が行っている事業の理解を深めていただきつつ、お一人お一人が一歩を踏み出すきっかけとなる「場」としてリアルイベントを開催する日のこと。
コロナをきっかけにオンラインが普及し、全国の皆様と交流することが1クリックでできるとても便利な世の中になりましたよね♡
それならば今こそ復活の時!
と、いうことで今回を皮切りに、キーパーソン21の日を再設定し、今後も様々なオンラインイベントを企画していく予定です!
記念すべき、「復活!キーパーソンの日」第1弾レポート
さて、記念すべき復活第一弾の「キーパーソン21の日」は、
学習支援・居場所づくり事業から、キーパーソン21が運営する!実際に子どもたちと接する「学習サポーター」の方々をお招きし、実際の取組み、子どもたちへの向き合い方をお話しいただきました!
キーパーソン21が「学習支援」に取り組む理由とは?
そもそも、なぜキーパーソン21が学習支援事業を行うことになったのでしょう?
キーパーソン21本部がある神奈川県川崎市では、全国に先駆け「子どもの貧困」問題に課題感を持ち、取り組みを始めていました。
「子どもたちの未来を応援したい」
「子どもたちの諦め感を払拭したい」
そんな想いから集まった団体の中から2014年、プロポーザルによりキーパーソン21が採択され、同年6月に開室、学習支援・居場所づくり事業をスタートさせることとなりました。
採択理由は、
キーパーソン21が行う「未来の自分に希望をもつキャリア教育」への大きな期待。
2017年度には2か所に増室、2019年度には対象年齢や枠組みを増やし、より子どもたちと深い繋がりを持てるようバージョンアップしています!
キーパーソン21の学習支援現場
対象年齢:小学校5年生〜中学校3年生まで
現在通っている子どもたちの人数:約50名
キーパーソン21の学習支援現場と一般塾の違い。
それは、子どもたちの「居場所」であること。
地域の第三の大人たちとの交流を通じ、勉強だけでなく学校のこと、好きなこと、将来のことを安心して語れる居場所となっています。
学習サポーターの方の一人一人に寄り添った対応がこちらのアンケート結果にも表れています!
学習支援現場で大切にしていること
- 学習支援現場では多くの大学生も活躍してくださっています!
最初に、大学生のKさんに聞いてみました!
「自分が学習塾に通っていた経験からここは本当にアットホーム、サポーターと子どもたちの距離が近いと感じています。私も自分の担当の子以外の子に入り口で挨拶をしたり積極的に声掛けをして、受け入れる姿勢、コミュニケーションをとるように心がけています」
印象に残っていること、子どもたちの変化変容の事例
学習サポーター歴の長いHさんからは、多くの子ども達と関わる中で印象的だったお子さんのエピソードをお話しいただきました。
Aちゃんの場合
Aちゃんはフィリピンと日本のハーフ。
フィリピンで生まれ日本で育ちました。
元々英語に興味はあったものの、資格が取れる学校ならどこでもいいと話していました。
Hさんはなぜ、資格にこだわるのか不思議な気持ちでいました。
関係性を深め、色々な話をしていくと、自分と同じような境遇の子どもたちのため、海外(アジアを中心とした発展途上国)に学校を創りたいと恥ずかしそうに語ってくれました。
なぜ、恥ずかしいの?
素晴らしい夢じゃない!
Hさんの言葉で自分の夢に自信が持てたAちゃん。
Hさんも学習サポーターである大学生に情報をもらいながら、Aちゃんの夢に近づくための高校選びをお手伝いしました。
結果、Aちゃんは希望通り県内の高校に進学し現在高校2年生。
夢に向かって頑張っています!
Rくんの場合
Wさんからは現在中学3年生のRくんのお話をしていただきました。
Rくんはとにかく、サッカーが大好き。サッカー選手を夢見ています。
県内でも有名な公立のサッカー強豪校への進学を希望していました。
そんな中、Rくんに都内の私立サッカー強豪校から声が掛かります。
Rくんは迷いに迷っています。
ご家庭の事情もあり、親御さんとしては公立高校を希望。かつ、サッカー選手になれる人なんてごく一部。例えなれたとしても選手生命が短いということは、想像ができます。
サッカーを続けたいRくんと、将来を見据え公立の一般的な学習を望む親御さんとの間で互いの意見が平行線の状態が続いていました。
そんな中で、Wさんや朝山代表らでキーパーソン21のプログラム「すきなものビンゴ」をオンラインで行いました。
結果、Rくんのわくわくエンジン®は
「自分の力で、自分が輝き、チームも自然に輝かせること」
サッカー以外にもファッションなど、色々好きなものがありましたが、Rくんの根底には一貫してこのわくわくエンジン®がありました。
親御さんにお伝えしたところ、普段口数の少ないRくんが、こんなものやったんだよ、と嬉しそうに話してくれたと話してくださいました。
Rくん本人も、親御さんも、そして第三の大人である私達も、Rくんの想い、夢、希望全てが一本の線でつながっていることを知ったのです。
まだ、Rくんの答えは出ていませんが、彼自身に変化が生まれました。
サッカーがしたい!という頑なな思いだけだったものから、相対的に物事を把握し余裕が生まれてきたようです。
すきなものを否定しない第三者の大人に、自分の気持ちを素直に吐露できたことも大きな要因ではないでしょうか。
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キーパーソン21の学習支援現場にきている子どもたちは、進路選択に必要な「自分を知る」という機会も得られる。それを応援してくれる大人たちがいることが何より心強いことですね!
そうやって信頼できる大人と出会えた子どもたちは、卒業後もこの場所へふらっと顔を出してくれます。
図書館を利用するような感覚で週2日ほど自習をしに来る子。
それぞれの進学先は別れても、学習支援現場で一緒だった仲間と連絡を取り合い、今でも交流を続けているということを報告してくれる子。
それもこれも、学習サポーターの皆さんの日々の声掛けの賜物です。
子どもたちの声に耳を傾け、時には一緒に悩んだり、一緒に笑ったり悲しんだり。
そして、子どもたちが見つけた小さな夢の種を誰よりも喜び育ててくださること。
それが子どもたちのサポーターの皆さんに対する信頼度、満足感につながっているのだと思います。
参加いただいた方からの声
・学習サポーターの方は子どもの学習だけでなく、心の支えになってるんだと感じました。
・保護者や教師ではない、第三の大人の意義を改めて再確認しました。一人一人の子ども達を見守る姿勢を大事にしたいです。
・自分が塾の子どもたちに接する中で大切にしてきたことが間違いではなかったとの確信が持てた。
・すきなものと勉強、将来を結び付けて、「段階的・具体的」に想像させることでモチベーションを上げる方法は、今後学校の生徒さんと関わる際に実践したいなと思います。
最後に
キーパーソン21の学習支援現場に来ている子どもたちは家庭環境も様々で、その子たちそれぞれの何かしらの生きづらさを感じています。
その彼、彼女らの親御さんたちもまた、生きづらさを感じている方がほとんどです。
お話を伺っていて、学習サポーターの方々は子ども達のみならず親御さんたちにとっても第三の大人、信頼し何でも相談できる関係性を築かれていると感じました。
サポーター一人一人の方の細やかな心配り、アットホームな雰囲気づくりのTipsをここで全てご紹介できないことが残念ですが、この先も続く子どもたちへの伴走、進路選択、未来に一緒に向かう取り組みをまたどこかの場で皆様に知っていただく機会をいただければと思っております!
また、「キーパーソン21の日」でお会いしましょう!
次回開催のお知らせ
12月は
\キーパーソン21、設立20周年記念!/
ということで絶賛計画中です!
乞うご期待!
今後、会員メールでお声がけ致しますので、楽しみに待っていてくださいね♡
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