これまでのキーパーソン21の収入源は、
大きく分けて、(1)会費・寄付(2)助成金(3)事業収入の3つとなっている。
会費や寄付だけではなかなかNPO組織の経営は成り立ちにくく、助成金は非常に不安定な収入だ。だから、自力での収益事業をどのように作り出すかは、どこのNPOにとってもそうだと思うのだが、キーパーソン21にとっても死命線といってよいもので、私たちは常に独自の事業を考え、実行に移していくことをしなくてはならない状況にある。
今日は、(1)会費・寄付(2)助成金(3)事業収入のそれぞれについて少し書こうと思う。
(1)
まずは、会費収入
会費は、2008年度から会員を積極的に募集し、皆さまに活動していただける仕組みをつくりはじめたので、少しづつ増えてきている。年度内には、個人正会員100名を目指している。キーパーソン21の活動の基礎の中の基礎である固定費(家賃、光熱費、通信費、印刷費、パソコン費、消耗品費など)を会費でまかなえるようになるのが理想だと思っている。個人会費の年会費が、年間1万円だから、120人が会員登録くだされば、年間120万円の家賃だけでも支払うことができる。会員が集まる拠点の費用くらいは、会費でまかなえるようにまずはなりたい。
寄付は、まだ積極的に集めていないため、当然なかなか集まらない。寄付を集めるきっかけは、どこかのタイミングで得たいと思っている。現在は主にモノで寄付をいただいている。
(2)
助成金は、一時的で不安定な収入だが、立ち上げ当初から、プログラムの開発と実験の段階ではとても助かった。これまでに、
・神奈川ゆめコープ市民活動支援金
・キリン福祉財団
・住友生命福祉事業団
・ドコモ市民活動団体助成
などから、だいたい30万円~50万円の間の金額でいただいてきた。
しかし、どれも、継続的ではなく、申請書を書いて採択を待つというもので、採択の打率は3割程度。何度も練り直し心を込めて書いた申請書でも、「このたびは不採択でした」
という理由も書かれていない一通の封筒で終わる。これは、けっこうこたえる。
また、採択されても使い道もかなり制約があった。採択されれば当然計画を実行し、報告書をまとめ、決算書も出さなくてはならないが、それらの作業に対する人件費は認められなかったので、採択されればされるほど、やることだけが膨大に膨れ上がるという事態に陥った。1年目採択されると翌年は申請できないというところも多かった。
2005年からは、助成金を申請してお金をもらう事業のやり方は、そろそろ卒業しようということになり、それ以降、申請はしないことにした。 (とはいっても2008年度チャリティプラットフォームには申請し、落ちた・・。)
2005年~2006年は、経済産業省の委託事業や相模原市の委託事業などを行うことになった。しかしこれも、期間のあるもので、さまざまな制約もあり、事業費も人件費も事業終了後の支払いで、資金繰りもたいへんだった。
今後NPOとして自立していくためには、助成金や行政からの委託事業ではない形を独自にもつ必要性を強く感じるようになった。
(3)事業収入
学校でプログラムを実施した際に、学校から事業の対価としていただける金額は、大きくはなく、今後も期待はできない。
だが、2006年度からは、
株式会社アルバイトタイムスとのご縁から、企業との連携事業として、企業研修という形の独自の方法での事業にチャレンジすることができ、その方法は、少しづつ広がり、ネットレイティングス株式会社、リクルートエージェント株式会社など共感協力してくれる企業も少しずつ増えて現在に至っている。
また、2006年度からは、
青森青年会議所との連携事業により、プログラムのノウハウを伝授させていただく研修事業として地方や企業への普及をはじめた。2008年度は、青森以外にも北海道、岩手、栃木のNPOや青年会議所などに広がりはじめた。今後もっとこういった協力協賛企業や諸団体、パートナーシップを組んでくれるところを一団体一社でも増やしていきたいと思っている。そして、新たな視点で社会に貢献できる新規事業にもどんどんチャレンジしていきたいと思っている。
みなさまのアイデアやご意見、ご協力を
ますますよろしくお願いします!