川崎市での中学1年生殺害の事件が起きて、未だショックが消えずにおります。
二度とこんなことが起こらぬように、行政、学校、NPO、企業、保護者、
地元の少年野球やサッカーチーム、子ども会など、地域の大人たちが地域の子どもたちを見守り、
対策していかなくてはなりません。
そこで、このたび、キーパーソン21は、
川崎市内の貧困家庭で育つ中学1年生~2年生を対象に、
独自で「学習支援・居場所つくり」の場を開室することにいたしました。
ソフトバンクのかざして募金からご寄付をお願いする次第です。
目標金額は200万円
http://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=239
■対象:川崎市内の貧困家庭で育つ中学1年生と2年生(まずは、中原区でスタート)
■オープン:2015年5月予定
■内容:学習支援と居場所の提供
■場所:川崎市中原区(武蔵小杉駅徒歩すぐ)
キーパーソン21は、2014年6月より、
川崎市と連携して中学1年生~3年生に
「学習支援・居場所つくり~中原”わくわく”学習会」を行ってきました。
現場では、今回の事件を連想させるような中学生たちの問題が見え隠れしています。
子どもたちは、困った時に本当の意味でHelpと言える大人たちがいる居場所を求めているのです。
緊急に、貧困家庭で育つ子どもたちが、安心して過ごせる居場所の質と量の確保が必要です!
「中原”わくわく”学習会」では、
中原区の貧困家庭で育つ中学1年生~3年生の27名が、
毎週火曜日と木曜日の18:30~20:30に集まってきます。
私たち大人の役割は、通ってくる子どもたちが、自信と希望をもって高校進学をし、
自立して生きていくまでをサポートすることです。
ここで私たち果たす役割は次の3つとしています。
- 第三の大人のいる居場所つくり
学校の先生でもない、保護者でもない地域の大人が第三の大人として、
一人ひとりに寄り添って、
「絶対に見捨てない!」という子どもたちの安心の居場所となります。 - 学力の向上
わかるところまで立ち戻って学習を丁寧にサポートし、
一人ひとりに「できた!」の喜びを知ってもらい、
確かな学力を積み重ねていきます。 - キャリア教育で自分を信じ、未来へ意欲をもつ
独自のキャリア教育プログラムで、一人ひとりからわくわくエンジンを見つけだし、「こうしたい!」という将来への希望や意欲をもたせます。
この方針を貫き通した結果、通ってきた中学3年生全員が全日制高校へ合格することができました。
1~2年生は、学習意欲が向上し、安定した毎日を過ごせるようになってきています。
しかし!
2015年度の事業では、3年生への支援が中心となり、1~2年生への支援が手薄になってしまいます。
居場所のない子どもたちは、私たちが想像する以上たくさんいます。
学習したくてもできない子どもたちも、たくさんいます。
学校からも、家庭からもこぼれてしまう子どもたちのSOSを、
私たち地域の大人たちが、キャッチして、
ちゃんと見守りフォロー対策できる体制を整えていかなくてはなりません。
川崎市の殺害された中学生は1年生です。「中3からの支援」では遅すぎるのです。
今、地域のNPOとして私たちができること、
それは、子どもたちの「居場所つくり」の支援の輪を広げていくことだと思っています。
学習サポーターの皆さんから「協力します!」という声をたくさんいただいています。
皆さんの声を勇気に変えて、キーパーソン21として、
川崎市中原区の中学1~2年生を対象とした学習支援・居場所つくり、
武蔵小杉「わくわく学習室」(仮称)の5月オープンを目指します。
ぜひ、皆様から「子どもを守るためのご寄付」をお願いいたします!
かざして募金は、ソフトバンクをご利用の方は、月々の継続支援ができます。
ドコモ、auなどをお使いの方は単発ご寄付となりますが、ぜひ、お願いします。
http://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=239
>>2014年度の「中原”わくわく”学習会」の実施詳細につきましてはこちらをご覧ください。
【中学2年生のA君の場合】
はじめて来た時、茶髪でピアスのいかにもやんちゃそうな彼は、
ずっとスマホをさわっていて、勉強の集中力は3分ともたない。
学力は5年生でストップしたまま。
学校には行くし部活もするけど、授業は出ないらしい。
学習会への入会時の面接で、
「なんで勉強したいの?」と聞いたら、
少し間をおいて、
「だって、母ちゃん楽にしてやんないとだめっしょ。」と。
それから、勉強したくない彼と、勉強したい彼の内なる闘いがはじまりました。 あれから9か月がたち、
今では、1時間半をノンストップで学習し続けることができるようになっています。
根の優しい彼には、エネルギーがある。
エネルギーの矛先は、大人の対応一つで、
違う方向に向いていってしまうことだって十分想像できる。
私たち大人がしなくてはならないことは、明白です。