■日時:2012年11月21日(日)18:55~20:45
■場所:川崎市産業振興会館
■内容:
1.プログラム実施報告
─ノバルティスファーマ株式会社 in 渋谷区立広尾中学校(報告:学生会員 赤上直紀)
─平成23年度文部科学省復興教育支援事業 高校生の仕事学びプロジェクト
「ジョブスタ」じぶん×いわて、再発見。(報告:朝山あつこ)
2.キーパーソン21の「おもしろい仕事人がやってくる!」
(多様な大人たちから様々な価値観や生き方を知るプログラム)
-おもしろい仕事人 山村明生様(小学校教員)
<プロフィール>
長崎県生まれの鹿児島県育ち。19歳で上京、横浜市の公立大学に入学。
部活(剣道部)とバイトと宴会(?)に明け暮れる毎日をおくる。
大学卒業後(平成6年)、小野薬品工業株式会社のMR(医薬情報担当者)として、大学病院や総合病院を訪問。患者さんの苦しみが少しでも楽になることを信じ、活動する。平成18年、課長に就任。
平成20年、一念発起し、製薬会社を退職。2年かけて、明星大学の通信教育学部で小学校教員になるべく猛勉強。その間、家族を支えるため(実際は支えられ)派遣社員や介助員を経験。
平成22年より東京都の小学校教員。
3.懇親会
プログラム実施報告は2つ、まず広尾中学校の報告では、4年間キーパーソン21で活動をしてきた赤上さんならではの視点で、企業が実施に参加することの重要性や良さなどを中心にお話しいただきました。
来年から地元で就職される赤上さん、そこでどのように働いていきたいかということもお聞きすることができました。
次に「ジョブスタ」の報告では、今年度から始まった復興教育支援事業において、高校生が企業や仕事を知ることができるよい機会になり、企業も、地元も、高校生にも多くの学びがあるよい実施となったとのことでした。
このプロジェクトは地域活性化にも貢献しています。
朝山さん自身、苦労されたことも多くあったようですが、高校生が仕事について知れるだけでなく、企業と高校生が協力し合い、どのように地域の企業を活性化させていけるかを考えていけるという、非常に面白く、実践的なものになっているということが分かりました。
「おもしろい仕事人」のご講演では、山村さんに、これまでの人生やお仕事についてお話いただきました。
山村さんは製薬会社のMRを14年間ご担当され、一転、小学校教員になられた方です。
そのきっかけや経緯などに非常に興味がありました。
14年間の会社での勤務時代は苦労されたことも多かったといいます。
会社を辞めたい、と思うこともあったようですが、「逃げて会社を辞めたくない」「新しいチャレンジは力のある時に」というご本人のお気持ちがあり、14年間勤務されたのち、会社が1番波に乗っているときに退社されました。
もともと人と関わることがお好きで、やはり人と関わる仕事がしたい、という思いが今のお仕事へとつながった大きな要因のように思いました。
その後は派遣で営業や介助士のお仕事をされていました。
収入は減ったものの、1年間で10年分のものを得た、とおっしゃるくらい、充実されていたことが伺えました。
当時、山村さんが学校で介助をしていた肢体不自由の男の子が、教師を目指していたそうです。
このころの経験がもとで山村さんは教員を目指すようになりました。
製薬会社から小学校教員になったということは驚きでしたが、山村さん自身が自分のことをよく理解しておられ、人の言葉を大切にし、自分の気持ちに正直に生きてこられたからこそ、今の職に就け、頑張ることができているのだと感じました。
仕事をしていく上で何を大切にしていきたいか、ということを私も考えていきたいと思いました。
次回の「キーパーソン21の日!」の詳細はこちらです。
みなさまぜひご参加ください。
http://www.keyperson21.org/category/1501635.html