認定NPO法人キーパーソン21

活動ダイアリー わくわくエンジン®ブログ

・第32回「キーパーソン21の日!」

2014.02.21

キーパーソン21の日!

■日時:2014年2月21日(金)18:30~21:00
■会場:港区立六本木中学校 多目的ホール
■内容:
プログラム

  1. 企業の活動事例発表
    粒ぞろいより、粒違い。博報堂が目指す教育CSRとは

    株式会社博報堂

    企業の子ども応援プロジェクトについて

    代表理事 朝山あつこ

    港区立赤坂中学校における企業の子ども応援プロジェクトの取り組み

    株式会社WOWOW
  2. トークセッション
    登壇者:
    株式会社博報堂 CSRプロデューサー 大木浩士氏
    株式会社博報堂 ソーシャルクリエイティブプロデューサー 山田エイジ氏
    株式会社WOWOW 人事総務局総務部 サブリーダー 冨澤律子氏
    コーディネーター:
    代表理事 朝山あつこ
  3. 子どもの未来を考えるワークショップ
    「今の小中高校生、10年後にどんな人になっていてほしい?」「私たちが今できること」

    わくわくナビゲーター:池照佳代

2月21日、港区立六本木中学校多目的ホールにてキーパーソン21の日「NPOと企業の協働を考える~一人ひとりを生かす教育。企業の教育CSRへの期待~」を開催しました。
70名以上の皆様で満席となった会場では、教育CSR「H‐CAMP」を実践されている株式会社博報堂様、「企業の子ども応援プロジェクト」にご協賛いただいている株式会社WOWOW様に、NPOと企業の協働についてお話しいただきました。
一人ひとりが自分らしくいきいきと輝く~粒ぞろいより、粒ちがい~ 博報堂様
博報堂の社員を表現する言葉、それは「粒ぞろいより、粒ちがい」。
博報堂には、金太郎飴のような一律な人材ではなく、一人ひとりが自分らしくいきいきと輝くことを大切にする、クリエイティブで個性溢れる多様な社員がいます。
粒違いでユニークな社員が、次の時代を担っていく子どもたちに対してできることはないだろうか?博報堂オリジナルのキャリア教育プログラム「H-CAMP」が生まれたきっかけはそんなシンプルな想いからでした。博報堂の人材力を生かした教育CSRをやろうとしたとき、教育に対する知見やノウハウがないことに気づきました。その道のプロである教育NPOと連携することが一番良いと考え、キャリア教育のNPOであるキーパーソン21にプログラム開発のアドバイザリー連携をお願いしました。

NPOと協働するメリットのひとつは教育に精通した第三者からの「フィードバック」があることです。企業目線や大人目線の独りよがりなコンテンツにならずにすみ、子ども目線にフィットしたプログラムでは子どもたちの本気度も違います。企業カラーを出しながら子ども目線のプログラムを開発できたのは、やはりキーパーソン21との協働があったからだと思っています。

続いて、H-CAMP「好きなCMをヒントに、社会派広告をつくろう!」で講師を務めた山田氏からもお話をいただきました。

山田氏が子どもたちのために開発したプログラムは、社会派広告というメッセージ性があり一見ハードルの高いものでしたが、逆に子どもたちの主体性を引き出す効果があったようです。H-CAMPに関わった大人たちが実感したのは、「こんなにハードな課題についてきた子どもたちに驚いた」「たぶん、子供たちはできる。みんなクリエイターになれる!ただ、“場”がない!」。心にすーっと入ってくるメッセージに、会場では、大きくうなづいたり身を乗り出して聞き入る参加者の姿が多数見られました。

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「本気の子どもたちからの感想は、参加した社員のモチベーションを向上させる」

“子どもが中心にある本当のキャリア教育”を支援したい~ WOWOW様
「今の学校は“やたらめったらキャリア教育”なのではないか」はっとするようなご指摘から始まった冨澤氏のお話でした。

キャリア教育という言葉は定着してきましたが、学校から企業へは「企業のことを説明、案内してください」という依頼が圧倒的です。でも単なる職場体験や企業見学をキャリア教育と呼んで良いのか?「子ども不在のキャリア教育」に違和感をもっていた時、キーパーソン21のキャリア教育プログラムと出会いました。“企業の子ども応援プロジェクト”は子ども中心に考えられたプログラムだと思いました。」企業側にもサポートしていく価値があると思い協賛させていただくことにしました。」

キーパーソン21のプログラムは、大人も自然と本気で取り組める構成になっているため、中学生と会話する機会がめったにない社員が、子どもたち相手に、普段使わない脳をフル回転させて鍛えることで、社員自身の社会へのアンテナ感度が高まると思っています。

企業のリソースである人材、モノ、場所、資金、などをNPOに提供していくことで、私たち企業側も、子どもたちの未来をサポートする活動を応援できると考えています。企業・学校・NPOの協働を社会の中で仕組化していくことがこれからの日本に必要なことだと思います。
夢は無理やり持つものではなく、子どもたちが夢を持てる環境や仕組みをつくってあげるのが大人たちの役割ではないでしょうか。
[トークセッション] 企業とNPOの協働がつくる子どもたちの未来
子どもたちを取り巻く社会環境、未来、企業やNPOの役割など、登壇者4名のそれぞれの想いが存分に語られたトークセッションとなりました。
印象的だったのは、大人が本気になり子どもたちのために真剣に取り組む、良い意味でおせっかいな大人として教育CSRを実践していきたい、企業とNPOの協働においても子どもを中心するぶれない軸を持ち続けることが大切など、キャリア教育を実践されている皆様だからこその貴重なお話しをいただくことができました。

企業が教育CSRに取り組むにあたり、今後もNPOとの連携を選択肢の中に入れていきたいというお話しには、私たちキーパーソン21も勇気をいただきました。
本気で子どもたちの未来を見つめる企業姿勢が伝わり、終了後のアンケートでも多くの参加者から共感の声が寄せられていました。

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「社会全体で子どもを支える取り組みに、企業のリソースを提供したい」
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「子どもたちは本来みんな、主体性と自信をもてる存在なんだと気づいた」

[ワークショップ] 子どもの未来を考える、私たちにできること
最後に、会場の皆様全員が参加するワークショップを行いました。参加者一人ひとりの子どもたちの未来について物申したいという想い、そして私たちキーパーソ21が提唱する「わくわくエンジン® ~自ら動きださずにはいられないわくわくする気持ち」のように、みなさんの元気パワーがひしひしと伝わってきました。

大人が子どもたち未来のために動きださずにはいられない、良い意味でのおせっかいな大人が増える日本にしたい、そんな想いを参加者の皆様で共有するワークショップとなりました。

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「自分だけでなく社会全体を良くしていきたい」
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「おせっかいな大人でありたい」
(報告:砂川 祐恵)

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