渋谷区の小中学校の2年目の23名の先生方を対象に、
キャリア教育の研修に伺ってきた。
1年目、先生方は学習指導力をつけ、
2年目には、東京都が提示する4つの力のうち、「生活・進路指導」の力をつけて、
子どもたちに「キャリア教育」を伝えていく立場になるとのこと。
「そもそもキャリア教育とはなにか」
「どんな意義があるのか」
「学校で、なぜキャリア教育が必要なのか」
「何を子どもに伝えたらいいのか」
を理解していただくために、具体的事例を交えてお話しさせていただいた。
研修の中で一番伝えたかったことは、
「キャリア教育は特別なものではなく、一人ひとりの先生方の、
日々の授業や生活指導の中で実践できる」ということ。
「キャリア教育=職場体験」
ではなく、
「子どもの主体性を育てる」
「意欲を育む」
これこそが、キャリア教育の意義なのだと思う。
今を生き、これからを生き、新しい社会をリードしていく子どもたち。
どんなに知識をつけたとしても、
やる気がなくなってしまったら、何の意味もなくなってしまう。
今回の研修では、
「子どもの立場をイメージしてみて、どんな時に意欲があがるか?」
先生方ご自身のこととして、グループワークで考えていただいた。
「期待されたとき」
「オーダーメイドの言葉をもらったとき」
「自分をみてくれるとき」
「褒められたとき」
etc. 日々のヒントとなる言葉がたくさん挙がっていた。
では、授業や学校生活の中にどう落とし込んでいくことができるのか?
先生方が日々の授業や生活の中で、強く意識して行っていただくことで、
必ずや成果は表れてくるはず。
日々の授業や生活指導をどうしたらいいのか、
迷ってしまっている先生方、結構いらっしゃる。
難しく考えず、自分だったら何が嬉しいかを考えれば、
おのずと答えは見えてくる。
先生方も、生き生きと自分らしく生きる姿を、子どもたちに見せてあげて欲しい。
それも、きっと、「キャリア教育」なのだから。