ほめシャワーを実践してこられた
北九州市の元小学校教諭、菊池省三さんが退職された。
自己肯定感の低い子どもが多く、不登校、いじめ、
自殺など教育現場で先生方も保護者も苦戦する中、
大切な実践をされている方だ。
悲しいかな大人にはとかく評価の目で
子どもを見てしまう癖のようなものがあると
思う。
「これができてないよ。」
「こうでなくちゃダメ。」
「それは違っている」
大事なのは、先生や保護者や周りの大人が、
まず子どもを認めること。
とは言えなかなかできていないのが実態だ。
周囲の大人にほめられて、認められて
はじめて子どもは自らを認め一歩を踏み出す勇気が
持てるようになるというのに。
ただ、
一歩を踏み出し様々な経験を積むことができるよるう
になると必ず失敗をする。
その時
「ほら、ダメって言ったじゃない!」
ではなくて、
「よくチャレンジしたね」
とほめ、讃え、失敗をフォローできる度量が
大人に必要だ。
失敗からたくさんの学びがあることは、
多くの大人が知っていることだ。
そうすれば子どもはチャレンジすることを怖れなくなる。
そんな経験の積み重ねから
子どもはだんだんに自分の考えや価値観を
持つことができるようになる。
大人が「ほめて認めること」は、
自分で考え判断し行動することができ、
未来の社会をつくっていく人に育てるスタート
であることは間違いない。
そのためには、大人側こそが
成長していかなくてはならない。