2016年3月21日に東京都市大学とのコラボイベント、大学と地域と家庭をつなぐ人づくりフォーラム「子どもの可能性をつぶさない~わくわく学生創出会議」を開催しました。
今、世の中にある仕事の半分以上は新しい仕事に変わっていくといわれています。
子どもたちが社会に出る頃には、AI(人工知能)は暮らしのなかで身近なものになり、
「働く」ことへの価値観も今とは違ってくるのかもしれません。
私たちは、今以上に自分の価値観を明確化して、自分で考え選択していく力が必要な時代を迎えることになります。
まさしく、”企業から選ばれるだけでなく、学生が仕事を選び・創る時代”はすぐそこまできています。
未来を生きる子どもや若者を、社会全体で応援していくには、どうしたら良いのか。
そんな思いがきっかけとなって開催した今回のイベントに、当日は定員を上回る130名の皆様に参加いただきました。
子どもは ”社会の未来、そして希望”、それはいつの時代も変わりません。
子どもの可能性をつぶさない。私たち大人はいったい何ができるでしょうか?
かつてない変化の中で、私たちはそのやり方をなかなか見つけられずにいます。
親の価値観、上司の価値観・・・そんな大人の固定概念を、新しい時代に生きる若者、子どもたちに押し付けがちな日本社会の現実。
代表の朝山は、キーノートスピーチの中で、子どもに力をつけるという発想ではなく、子どもの力を引き出すことが大切。
子どもたちが本来もっているものに気づき、認め、引き出すきっかけづくりをしてあげることが
大人ができる唯一無二のこと。活力ある未来社会を創出するには、そんな人づくりをしていかなければいけない時代であること。
そして、認めるという行為を超えて、一人ひとりが活力ある人材=わくわくエンジン®を持った人材
として存在できる社会を、地域全体でつくっていく必要があること、をお話しさせていただきました。
フォーラムの前半は、大学生6名による自分語りのプレゼンタイムです。
参加者の皆様はそれぞれ聞きたいテーマの大学生の話しに聴き入っていました。
大学進学率が6割近い現在、「可能性をつぶされそうになった」経験を子ども時代にしている大学生がたくさんいます。では、それでも「可能性をつぶされなかった」のはなぜか?
プレゼンした大学生の話しでは、親や先生など身近な大人の価値観で否定され、
自己肯定感がなくなっていた時、地域の身近な大人が、ありのままの姿や言葉を認め、
可能性を引き出す言葉をかけてくれていたのです。
子どもを伸ばそうと力むのではなく、認めて引き出していくことが本当に大切なんですね。
まさしく、わくわくエンジン®発見につながる行為。
一人ひとりのわくわくエンジン®を社会との関わりの中で生かすきっかけづくりができれば、社会全体がポジティブに廻っていける・・・。
大学生たちのプレゼンを聞いて、そんな社会をつくりたいと心から思いました。
後半は、会場が一体となった大盛況のディスカッションタイムとなりました。
コーチングの第一人者である本間正人氏のファシリテーションのもと、
株式会社電通人事局次長の酒井章氏、文部科学省中教審委員の生重幸恵氏、東京都市大学キャリア支援センターの小板橋孝雄氏、キーパーソン21代表朝山あつこ、によるライブ感溢れるパネルディスカッションが展開されました。
パネルディスカッションに組み込む形式で実施した、会場の皆様が数人ずつに分かれてのグループディスカッションも多いに盛り上がりました。
グループディスカッションのテーマはズバリ「私のわくわくエンジン体験」。
参加した皆様が当日のライブ感の中で感じているご自身の「わくわくエンジン®」について、各グループの代表の方に発表いただきました。
自分にとって良かった経験は他者にも共有したい!感動を伝えたい!そんな熱い想いで会場が包まれていました。
子どもも大人もその思いは共通なのに、実際の生活に戻ってしまうと、自分の言葉に言語化して話すのは、案外難しいものです。
特に、大人にとって、それを次世代の子どもたちへ伝えることって本当に難しい。
でも、自分のわくわくエンジン®を動かして、納得して選んだことだったとしたら?
小学生にもわかる言葉で話せるくらいに、自分の過去と未来がつながって、明確な価値観や自分軸がある、そんな状態の自分に気づくと思います。
一人ひとりに必ずある、わくわくエンジン®。
何かのきっかけで、迷い、動かなくなることもあります。
そんな時は、家庭で、職場で、地域全体で、一人ひとりの可能性を引き出すきっかけづくりができるような社会でありたいと思うのです。
今回のコラボイベント、大学と地域と家庭をつなぐ人づくりフォーラム「子どもの可能性をつぶさない~わくわく学生創出会議」は、
わくわくする人材づくりの必要性を共有する場となりました。
わくわくエンジン®を認め合い、一人ひとりが社会の活力となれるよう、わくわくする存在の人たちがもっともっと存在感を持ち、イキイキと活躍できる社会をつくっていきたいと思います。
そして、思いはあるのに「やり方に迷う」大人たちの「わくわくエンジン®」を引き出す応援もしていきたいと思います。